その元請け会社の代表者と現場担当者の個人情報と顔写真が公開されました。
国土交通省は2019年9月に第三者災害を防止するための対策として「建設工事公衆災害防止対策要網」を改正しました。
「当該工事の関係者以外の第三者(公衆)に対する生命、身体及び財産に関する危害や迷惑」と定義していて、対象は建設業でビルメンテナンス業は含まれていませんが、窓ガラス清掃などの高所作業での用具の落下や汚水の飛散など、類似した事故や災害はビルメン業においても発生しています。
現在、ビルメン業では第三者災害防止に特化した行政の基準は示されていませんが、今回の改正で今後ビルメン業においても公衆災害の基準の一つとして用いられると考えられます。
またこの要綱では施工者のみならず発注者も厳守しなければならないと明記されていますので、発注者は現場の立地条件を把握した上で、その経費を適切に確保しなければならない、ということも規定されています。
日常の高所作業で携帯電話や鍵・ライターなどをポケットに入れて作業していませんか。
万が一ポケットから滑り落ちたら地上の歩行者にあたり重大な事故が発生します。
国際的な高所作業教育機関であるIRATAでも十分な注意を促しています。
あなたの作業での手の動き足の動き目視の判断など全ての動きが安全と危険を左右します。
安全と危険の予測能力をトレーニングしましょう。
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地上からの目視のみで鉄パイプの状況を確認していたのはあまりにずさんと指摘され、その上で「会社の安全軽視の風潮が事故を招いた一因」とされています。
通行人を停止させるなどの安全対策を怠り、元請けのリフォーム会社員も業務上過失致死罪で起訴され公判中です。
私達の職業は、自分が今この作業中の行動で誰かが怪我をする。あるいは物を壊す。または自動車や重機やゴンドラやブランコの操作を誤って大事故が起こる。かもしれないが、常に高い確率で危険が潜んでいる作業です。
どうすればそんな重大事故を防ぐことができるのでしょう。
このブログやサイトを通して皆さんの危険予測(KY)の参考になれば幸いです。
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謹んで新年のお慶びを申し上げます。
毎度ご利用をいただきましてありがとうございます。
一年の安全の計画は元旦にありと勝手に決めつけ元日より
身を引き締めなければならない年となりました。
安全宣言、安全教育、安全管理の徹底などが多く叫ばれ安全運動を展開した昨年、
一昨年でしたがビルメンのロープ高所作業中での墜落死傷事故が後を絶ちません。
2018年1月13日にも、東京・台東区のマンションで、
60代の作業員の男性が宙づりになり搬送先の病院で死亡する事故がありました。
http://www.news24.jp/articles/2018/01/13/07382866.html
労働安全衛生規則が改正され、特別教育が義務化され、
安全運動が展開されたにも拘らずロープ高所作業の墜落死傷事故は、
ついに二桁に達してしましました。
毎月のように発生し増えてゆく墜落事故。
これは何を物語るのでしょう。
これは我々業界に何の警鐘なのでしょうか。
そして我々には何が欠落しているのでしょうか。
新年の抱負より、技術革新より、未来設計より、
まず自分たちの命を守る最善の方法を現場の技術者が
自ら守る術を初心に帰って学ばなければなりません。
現場の技術者にはロープ高所作業の現場で体得した
危険を察知する28の五感センサーがあります。
例えば、
?路上の通行人の安全誘導は確保されているか。
?安全帯等安全装備は完全に装着されているか。
?ロープ吊元・養生・ランヤード・落下防止措置に見落としはないか。
?汚水落滴防止はなされているか。・・・・・・
?ロープ下降速度は違反していないか。・・・・
?メインロープが切れた際のセルフレスキュー技術はマスターしているか。・・・・
㉕建物エレベーターを利用する際に装着器具は体の中に抱えているか。・・・
㉘緊急事態に遭遇した際の救命救急講習教育は受講しているか。
などがロープ高所作業に従事するプロたちが磨き続けている現場での五感です。
このうちの一つでも欠けたり忘れたりすると墜落事故につながります。
いよいよ2018年からビルメンのロープ高所作業も
安全帯はフルボデイハーネス型に義務化されます。
さらに、第13次の「労働災害防止計画」案もまとめられました。
欧米に10年遅れている日本のロープ高所作業の安全教育・安全管理に
危険の警鐘を今年1年鳴らし続ける決意を元旦の計といたしました。
どうぞ本年もロープ高所作業の現場で
日々奮闘されている皆様が安全に笑顔で
毎日帰宅されることをお祈り申し上げます。
FURAKOKOYA店長 宮田 晋
]]>約20mから落下し、全身骨折および内臓破裂の重症のようです。
(※ロープアクセス技術協会からの出典)
詳しい事故報告書はこちらをご覧ください。
貴重な安全資料になります。
https://www.rope-access-association.org/dictum
●また、7月1日〜9月3日まで、
上高地インフォメーションセンターにおいて、
展示会「氷壁」を越えてが開催されます。
「冬の前穂高で滑落死した弟のザイルは、本当に安全だったのか?」
ナイロンザイルの弱点を20年間訴え続けた石岡繁雄の一生。
ザイルに命を託すブランコ作業では必ず学びたい名著です。
こちらもぜひご覧ください。
http://www.geocities.jp/shigeoishioka/
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昨年の12月30日に大阪市内でブランコ作業での墜落死亡事故が発生した1週間後、
同じ大阪市内で同じブランコ作業の墜落事故が発生しました。
ビル窓清掃中に転落、44歳男性死亡 大阪
東京でも1/6に墜落事故です。そして今回3/13の東京銀座の事故です。
いずれもロープの切断による事故ではなくparapet(笠木)の付近での
ブランコのセッティング中や移動中あるいはライフライン(命綱)の未使用が原因でした。
最近の事故の傾向を見ると屋上や高所での動きの中に事故が見られます。
屋上のparapetの周辺での作業にはセルフビレイ(腰綱)をつける習慣が大事です。
でも、邪魔ですし面倒くさいです。
でも、多くの人は現場ごとに様々な工夫をして危険のチャンスを避けています。
まずは、6mmぐらいの細引きのロープで慣れましょう。
詳しくはFURAKOKOYA店長までお問い合わせください。
]]>昨年最後のブランコ作業墜落事故のニュースです。
【ビル窓清掃中に転落、81歳男性死亡】(大阪)
30日午前9時半ごろ、大阪市西区江戸堀の路上で、
男性が倒れているのを通行人が見つけ、110番しました。
男性は道路脇の4階建てビルで窓の清掃作業をしていた
兵庫県伊丹市鈴原町の自営業、秦重人さん(81)で、
搬送先の病院で約2時間後に死亡が確認されました。
大阪府警西署は作業中に転落したとみて詳しい原因を調べています。
同署によると、秦さんはこの日、ビル屋上からロープでつるした板の上に乗り、
一人で窓の清掃作業をしていました。
屋上側に結束させていたロープの一部が外れたような形跡があるといい、
同署は秦さんが結束の外れた衝撃でバランスを崩し、
転落した可能性もあるとみています。
昨年1月1日より、労働安全規則が法改正され、
ロープ高所作業の特別教育が義務付けられましたが、
全国のロープ作業技術者の教育修了者は20%にも満たないといいます。
そして、そんな法改正があったことすら知らないという方も多いようです。
毎日が危険な作業に現場の技術者は、
命の神経をすり減らし、疲れ、一瞬の油断が生まれます。
現場技術者はもとより、
発注する元請け会社や現場管理者は事故を起こさないための、
正しい訓練や最新の技術や安全費用に力を入れるべきです。
次回は「時系列で辿る 事故直前30分に何が起きたのか?」を検証します。
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作業をする者にしか分からない危険と恐怖は口では言い表すことはできません。
例えば、最近ではほとんど行われない半身や完全乗り出しの作業。
窓の水切りサッシに足を乗せ右手にスクイジーを持ち、
左指3本で落ちないようにサッシをつかみ、
バランスをとりながら窓ガラスをシャンプーで洗い、スクイジーで汚れをとります。
サッシが水に濡れて思わず靴が1センチ滑っただけで全身の血が恐怖で逆流します。
毛穴が開いて冷や汗がどっと出ます。
思わず指先に入る力はつかんだ窓枠が曲がるほどです。
また、2008年に発生した千葉県でのブランコ作業墜落事故は、
業者にとって最もショッキングなニュースでした。
「ブランコ作業中に2本のザイルが切れて墜落事故」の、
GCAの事故速報を読んだ時、絶句しました。
100%の安全を信じてのザイルでの作業で2本とも切れた?
どうして? どんなやり方で? などなど、
ニュースを聞いた業者は様々に思いをめぐらせ風評がひとり歩きをしました。
事故発生当時の事故の噂はこのようなものでした。
?ツイン方式で降りて屋上の角あてがなかったので2本とも切れた。
?吊り元を2本同じ場所からとっていたので2本とも外れた。
?屋上の吊り元をグレーチングからとったので切り口から切れた。
?パラレル方式でやれば事故はなかった。
などなどでした。本当はどうだったのでしょうか?
詳しい事故情報はお問い合わせください。
この事故を境に首都圏を中心に、全国でブランコ作業の墜落事故が相次いで発生し、
そして、国会でまで質疑されたブランコ作業の危険は、
ついに2016年法制化されることになりました。
「労働安全衛生法 ロープ高所作業安全特別教育」が1月1日から、
全ての業者に義務となりウインドウクリーニング業界は、
また一つ越えなければならない高いハードルを作ってしまった。
次回は進化する高所作業の安全と技術の進歩をお送りします。
]]>ブランコ作業の歴史はそれよりも浅く40年程度です。
ビルディングの歴史が古い米国では100年にもなります。
Squeezeが日本に上陸してから50年になりました。
●1950年代
最初は雑巾を絞って窓ガラスの汚れを拭くだけでした。
が、外はあまりに危険なので誰もやりたがらず、
命知らずの若者たちが名乗りをあげるようになりました。
●1960年代
窓ガラスの汚れをきれいにするために考えられた工夫は、
まず窓ガラスの汚れをタオルで下拭きし、
湿らした別のタオルにみがき粉をまぶせ仕上げ拭きをしました。
ちなみに作業時間は8:00〜16:00(実際は14:00)
給料は日当制で1日1000円、月30,000円、
ヘルメットなし。安全ベルトなし。足袋にビーチサンダルが定番の格好でした。
●1970年代
戦争後27年過ぎた日本は高度成長でビルが立ち並び、
ビルクリーニングの会社も続々とでき始め、
窓ガラスのクリーニングも専門の会社ができました。
それぞれの安全な方法でゴンドラやブランコの作業が動き始めました。
しかし、不確定な安全管理は次々とゴンドラやブランコ作業の墜落事故が発生し、
多くの窓ガラスクリーナーが命を落としました。
●1980年代
窓ガラスクリーニングの技術は大きく進歩し、
雑巾やハシゴを使った作業は姿を消し、
代わって登場したのがスクイジーとシャンプーとアルミポールでした。
作業効率は大幅に向上してハシゴや脚立の転倒も激減しました。
窓ガラスクリーニングの業界にも協会が誕生し安全教育が普及した頃です。
※続きは次号で掲載します。
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7月に書いたようにブランコ事故のワースト7の解決方法は
次号はウィンドウクリーニングの技術の変化と進歩をお送りします。
]]>ブランコの墜落事故が発生しました。
4月中旬東京の多摩市聖蹟桜ヶ丘駅近くの出来事です。
詳細につきましては所轄の監督署へ取材に行ってきます。
ブランコ作業で発生する墜落事故の原因を分類するとワースト7は
次回はワースト7の事故の発生原因はなにか?を考えます。
怖いですね。ちょっとの油断が命取りになる仕事です。慎重に行きましょう。
]]>(詳しい法改正については厚生労働省のホームページをご覧ください。)
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000093057.html
【特別教育とは】
学科4時間実技3時間を学習するものです。
全国で様々なセミナーや講習会が開催されていますので、自分の地域や費用や都合に合わせて早めに学習しましょう。
特別教育は自分や仲間たちだけでも学習し修了することができます。
JWCA社団法人日本ウインドウ クリーニング協会では仕事の合間に独学で特別教育が学習できる支援プログラムを紹介しています。さらに、ウインドウ クリーニングの最新の技術も学ぶことができます。
詳しくはこちらをご覧ください。
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鍛冶橋通りの大星八重洲ビルで朝九時前に、ブランコ作業中の井川陽太さんが墜落して死亡しました。報道では屋上の吊元の不完全さが原因とのことでしたが、我々プロの目から見たら次のことが疑問に思えます。
安全装備や作業手順は完全だったのか。
ロープは何を使用していたのか。
写真での窓面積では一人作業に思えるが、路上の監視員は配置したのか。
安全教育指導は徹底していたのか。
歩道にバリケートは設置していたのか。
被災者遺族への保険等の救済は万全なのか。
など気になる心配事がたくさんあります。それにしても今年は1月・5月に続けての窓ガラスクリーニングの事故発生です。 昨年より厚生労働省の強い指導があっても、なぜブランコの事故は無くならないのでしょう。 GCAからも災害速報が配信されましたが、原因や詳細については触れていません。
FURAKOKOYAでは今回の事故についての詳細を調査して、抜本的な対策をご報告する予定です。
ふらここ屋店長
今の時期は例年になく、全国どこの業者さんも大忙しのようです。
ところで、1月29日の午前11時頃、神奈川県川崎市多摩区の高校で、4階の窓ガラスを清掃中に転落し死亡する事故がありました。
詳細は調査中です。わかり次第ブログでお知らせいたします。
気を付けましょう。というより、安全帯と取り付けのフックは必ず確認し使用しましょう。
特に学校のガラスは、皆さん安全帯を取る場所がないよ!といいますが。
そんなことはありません。
面倒くさがらずに、作業責任者や元請け責任者に安全帯の取り付け義務を話しましょう。
皮肉なことに、1月29日はちょうど厚生労働省で、窓ガラスクリーニングの安全作業についての検討会が開催されていました。どうすれば、現場で働くすべての皆さんに、安全で安心できる作業を取り組んでもらえるか。が、テーマです。
近々、協会や元請け、友人から次第に厳しくなる窓ガラスクリーニングのニュースが耳に入ると思います。
セールのお知らせに同封されているブランコ作業30のチェックリストも是非、お役立て下さい。
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